韓国語の濃音化は例外も多く、覚えようとしても、全てを網羅するのは不可能です。
そして、残念なことに、濃音化は勉強を進めていくと余計に混乱が生じます。
なぜ濃音化するのか、考え出したらキリがありません。
そこで、この記事では、濃音化の基本と、覚えた方がいい例外3つだけ、簡潔に解説します。
その中でも、漢字語と合成語の濃音化は、ハングル検定3級の出題範囲なので、受験する人はぜひ勉強に役立ててください。
濃音化の基本
濃音化とは、言葉の最初に小さいツが付く発音に、変化することです。
日本語では、最初の文字に小さいツが付く言葉はないので、日本人が苦手とする発音だと言われています。
濃音化する子音は下記の5つなので、これは覚えましょう。
ㄱ ㄷ ㅂ ㅅ ㅈ
ㄱ ㄷ ㅂ の後に、上の濃音化できる子音が来たら、それぞれㄲ ㄸ ㅃ ㅆ ㅉで発音する
例.학교→ 학꾜
なぜ濃音化するのか
ㄱ ㄷ ㅂは発音すると、のどが詰まる感じになったり、息が詰まったりします。
そこから、次の言葉を発すると自然と濃音化になるんです。
韓国人は、しゃべりやすいように発音変化させているだけで、発音変化のルールで話してはいません。
基本ルールは押さえたいですが、濃音化は例外が多いので、まとめて全部覚えようとしない方がいいです。
自分で発音してみたり、耳で聞いてその都度、発音を確認していく方が濃音化の理解につながります。
漢字語の濃音化
漢字語…漢字由来の単語
例.회사 →会社
회→会
사→社
これを覚えると「社会」の韓国語が勉強しなくても、「사회 」ということがわかります。
パッチムㄹ の後がㄷㅅㅈなら濃音化する
일단(一旦)→일땅
결석(欠席)→결썩
결정(決定)→결쩡
漢字語の濃音化の例外
물가(物価)→물까
평가(評価)→평까
인기(人気)→인끼
성격(性格)→성꺽
사건(事件)→사껀
내과(内科)→내꽈
여권(パスポート、旅券)→ 여꿘
가능성(可能性)→가능썽
合成語の濃音化
合成語…2つ以上の単語がくっついた単語
例.손바닥
손(手)+바닥(床)→手のひら
前の単語の最後がㄴㄹㅁㅇで 、後ろの単語の最初に濃音化できる子音が来たら、濃音化することがある。
ㄱ ㄷ ㅂ ㅅ ㅈ
例.손바닥→손빠닥
合成語の数字の濃音化
열둘12→열뚤
열셋13→열쎗
열다섯15→열따섯
여덟(8) 열 (10)濃音化

여덟(8)열 (10)に、濃音化できる子音が単位として付く時、濃音化する
ㄱ ㄷ ㅂ ㅅ ㅈ
여덟 시(8時)→ 여덜 씨
열개(10個)→열깨
濃音化の基本 まとめ
ㄱ ㄷ ㅂ の後に、下記の濃音化できる子音が来たら、それぞれㄲ ㄸ ㅃ ㅆ ㅉで発音する
ㄱ ㄷ ㅂ ㅅ ㅈ
漢字語、合成語の濃音化(ハングル検定3級)まとめ

パッチムㄹ の後がㄷㅅㅈなら濃音化する
パッチムㄹ の発音をするには、舌を上に付けます。
舌を上に付けているところから、次の発音ㄷㅅㅈをしようとすると、自然と小さいツが入ります。
これが濃音化です。
文章で見てもわかりずらいので、実際やってみてください。
가 (価)、건 (件)、과(科)など濃音化する。
前の単語の最後がㄴㄹㅁㅇで 、後ろの単語の最初に濃音化できる子音が来たら、濃音化することがある。
数字の濃音化 まとめ
合成語の数字、열둘(12)열셋(13)열다섯(15)は濃音化する。
여덟(8)열 (10)に、濃音化できる子音が単位として付く時、濃音化する